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食べたらすぐ歯磨きは間違い?(第2回)

毎日の歯磨きは重要です。虫歯を防ぐために1日3回は歯磨きをしましょう。これ、歯医者さんでよく聞くセリフですよね。食後30分以内に歯磨きをしましょう。これもよく言われるセリフです。

でもちょっと待ってください。このセリフには1つ補足をしておきたいのです。

お口の中は基本的に唾液のおかげで中性に保たれています。酸性のものやアルカリ性のものが入ってきても、唾液がクッションのような役目を果たして中性付近に保ってくれているわけです。これを唾液の緩衝能と呼びます。食事をするとお口の中の細菌が食べ物を分解し酸性に傾きますが、このとき歯の表面から(ミクロの世界の話ですが)、カルシウムが溶け出しています。でも、唾液の中に含まれるカルシウムが歯の表面から溶け出したカルシウムの代わりに沈着し、歯の表面は見かけ上もとの状態に保たれるのです。このバランスが崩れた結果が虫歯あるいは初期虫歯の状態です。某国立大学歯学部の先生は食後3分間は絶対歯を磨いてはいけないと力説されています。これは食事によって大量に分泌される唾液が十分に機能するために必要な時間だそうです。

つまり、健康な唾液が十分に分泌されていれば多少のことでは虫歯にならないはずなんです。だからといって、歯を磨かなくても良いというわけではありませんので勘違いしないでくださいね!

それよりも、唾液の分泌が減少する睡眠時が問題です。このときお口の中の温度は高くなりがちで細菌の繁殖にはもってこいの環境になります。そこに食べかす(食物残渣と専門的には言います)が細菌の栄養として供給されると、歯にはとってもつらい環境ができあがります。

夜はできるだけ細菌に栄養をあげないように念入りに歯磨きをしましょう。夜しっかり磨いてあげれば、朝お口の中はすっきりのはず。この状態であれば朝は簡単な歯磨きで十分です。要は力をいれるバランスを夜にシフトすることが肝心で歯磨きの回数や時間ではないということです。だから食後30分以内に歯を磨く必要性は、そこまで無いように思います。

夕食が終わると家族全員が揃って歯を磨く。ちょっと想像しづらい光景に思えるのは私だけでしょうか。それよりも半年に1回でも歯医者さんで歯のチェックを受けましょう。歯医者さんにもそれなりにプレッシャーがかかってより丁寧な診察を期待できるかもしれません。
(2006/6/28掲載)

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