根管治療で神経を殺す薬(失活剤)を詰めたら痛みが3週間継続。

一般歯科Q&A:42歳 女性 主婦(09/06)


相談者評価:なし
根管治療の最終段階で神経を殺す薬(失活剤)を詰めたら、途端に痛みだしました。それから約3週間経ちます。

下奥歯の神経を抜きました。治療当初、痛みは全くありませんでした。所が、最終段階で神経を殺す薬を詰めたら、途端に痛みだしました。何もしなければ痛みませんが、舌が触れるだけでも激痛で、歯ブラシも当てられませんでした。それから約3週間経ちます。以前程痛みは酷くありませんが、食べ物を噛む事は全くできません。歯科医は、薬が吸収されれば治る。様子をみるようにと言います。長くてすみません。もう一つ相談したいのですが、奥歯の仮詰めを外す時、衛生士が「なかなか外れない」と、痛い程に力入れて削ってました。すると、奥歯隣の関係ない歯の銀の被せ物が外れました。衛生士も歯科医も、詫びることなく「通常、(健康な歯なら)これ位の力で外れるものではない。歯の中は、穴が空いてるみたいだから、削って治療します」と説明されました。しかし、最初にレントゲンを撮った時には、虫歯は奥歯の一本だけと言ってたのに…。そんなものですか?関係ない被せ物を外してしまった言い訳で、削ろうとしているのでしょうか?不要な治療はしたくないです。痛みの件も合わせて、不信感です。私が、考え過ぎなのでしょうか…

 通常、抜髄(神経を取ること)処置は器具(リーマーと呼ばれる針のようなもの)で器械的に除去します。完全に神経が除去できた段階で、問題がなければ根管充填(神経を抜いた部分に薬を詰める)を行ないます。したがって、「最終段階で神経を殺す薬(失活剤)を詰めた」という説明が解釈に戸惑う部分です。実際に詰められた薬が「失活剤」なのか、根管治療の最終段階に行われる「根管充填剤」なのかにより症状の解釈が異なります。
 まず神経を殺す薬を詰める場合は、何らかの理由でリーマーを歯根の先端まで到達させる事ができない場合、リーマーは歯根の先端まで到達しているが神経の細かい枝があり器械的に除去できない場合、神経を失活させるために使用します。実際に失活剤を使用後、激痛がある場合には失活剤が歯根の先端から漏洩して骨の炎症が起きていることが考えられるので、直ちに除去する必要があります。3週間前後経過しても、痛みのために噛む事が出来ない状態は歯根の先の部位に炎症が起きているためで、その原因は使用した失活剤にあると考えられます。
 次に根管治療の最終段階となる根管充填であった場合、薬剤を詰めた後に軽度の違和感や疼痛が現れる事はあります。これは歯と骨を結合している歯根膜部分に炎症が起きている場合で、通常、違和感は1週間前後で改善します。症状の改善が認められない場合には、根管充填剤が過剰に歯根の先に押し出されている事が考えられます。
 したがって、いずれの場合の処置が行なわれているにせよ、必要な処置は使用した薬剤等を早急に除去する必要があることになります。
 銀の被せ物は、確かに問題がなければ外れる事がありません。歯科医院側の説明のように内部での虫歯、あるいは単なるセメントの溶解によって脱落してしまったものと云えます。しかしながら、本来、銀の詰め物に対する処置を行なおうとしたわけではなく偶発的に除去してしまったので「すいません。外れてしまいました。」の一言はあるべきだと思います。
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