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第11回:夜郎自大(やろうじだい)

■□■ 夜郎自大(やろうじだい)の意味 ■□■

自分の力量をわきまえず、尊大に振舞う人物やその例え。

■□■ 夜郎自大(やろうじだい)の逸話 ■□■

古代中国が漢(かん)という強大な国によって治められていた時代、時の皇帝であった武帝(ぶてい)は、漢の繁栄を更に確固たるものにするべく、張騫(ちょうけん)という人物を今のインドにあたる身毒国(みどくこく)に派遣した。

張騫は調査の末、身毒国との交流には途上にある夜郎(やろう)という国と緊密な関係を築かなければならないと武帝に進言する。

夜郎は、中国の南西(今の雲南省あたり)に位置し、西南夷(せいなんい)と呼ばれる少数民族が立てた国の中では最も大きい国だった。

そしてその進言を容れた武帝は、さっそく夜郎に使者を送った。

その後、
漢からの使者を迎えた夜郎国の王は、その会見の中で使者に対してこんな質問をする。

夜郎国王:
「どうだ、オレの国は大きいだろ。
 このへんの国の中じゃ、この夜郎国が一番でけぇんだ。
 ちなみに聞くがアンタんとこの漢は、ウチとどっちが大きい?」

使者:
「え?…あ、はぁ、左様ですな、恐れながら多少はわが国の方が大きいかと存じますが。」

夜郎国王:
「ん? そうか、ここよりもデカいのか漢ってのは。
 ハハッ、やるねぇ、おたくの武帝サンとやらも。」

使者:
「……(こっこの田舎モンめが)」

当時の漢と夜郎、その大きさについては比べるべくもない。
夜郎は、漢と道路が通じておらず交流がなかったため、夜郎国王は自分の国が世界で一番大きいと思い込んでいたのだ。
(2006/6/1掲載)

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